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西表島(船浮)
時間
釣り人
F先生夫妻
スタイル
カヤック
天候
晴れ
気温/水温
℃/℃
風向き
水面状況
F先生にかわりまして、Chiです。この旅行の最後2泊は、西表島の西端に位 置する集落で泊まることにしました。他の集落からは道路が通じてないので、陸路の終点となる白浜港からは船で移動です。「陸の孤島」と呼ばれる「船浮集落」。朝から急いで荷物をまとめて港へ行き、レンタカーを乗り捨てて、連絡船に乗り白浜港から10分程で到着。荷物を下ろして、港のほぼ目の前に宿がありました。部屋を案内してもらったら、急いで着替えてカヤックをふくらませて出発。まずは適当に水深数十メートルの深い所からやや浅瀬になる際を移動しながら、ジギングで根魚を狙います。いろいろな色柄のハタの仲間が釣れました。たまに、底にある珊瑚が釣れます。それが意外と魚っぽい。F先生が次々と珊瑚を釣り、その度に魚と間違えて「おお〜!きた!」と言ってました。ここで私は高級魚とされているアカジン(スジアラ)というのの40cmくらいのが釣れたので、これなら宿の人も喜んで料理してくれるのではないかと思い宿へ持って行くと、宿の人やここ出身のおじさん引き連れる旅行グループの人たちが「これは美味しい魚や。ようやった。」と大喜び。晩ごはんの時にみんなで食べましょうと言うと、港の端っこに網に入れて吊るして生かしておいてくれました。「また行ってくる!」と手を振り、再びカヤックで出発。それからしばらくしていると、何やら強い引きの魚に糸を切られてしまい、これではダメだと、初めてのPEラインでの釣りに変更。干潮を迎える頃、そろそろガーラが近づいてくるはず。港の端の岬周辺はやや浅く、サンゴが点在し、藻もいい感じでちらほら。昼食を食べたお店の人に、先日のガーラの話をすると、なぜ食べなかったの〜?と言われたので、今度釣れたら食べよう、そう決めていました。この辺かな〜という所にさしかかって来たら、私はそそくさとルアーをフラッシュバックに付け替えてお先に一投。チョンチョンチョン。すると、バシュ!!何かが喰った!むちゃ重い!!一瞬見えた姿を二人とも見逃しませんでした。声を揃えて「ガーラや!!」と言うと同時にギュイーンと引っ張られ、竿は重いっきり曲がり、耐えるのに必死です。するとフ〜ッと何も抵抗が無くなる。バレたかも?と思いながらとにかく巻き続けると、またギュイーン!。ガーラはあっち行き、こっち行き、サンゴの陰に隠れようとしているのか走り回るのです。後部座席のF先生はその魚の動きを見ながらカヤックを操作してくれます。私も必死なんですが、本当に糸が巻けないくらいの力なんです。カジキ釣りの松方弘樹を思い出しながらポンピングのようなこともしつつ、何とかカヤックの近くに寄せて くることが出来ました。その姿は明らかに前のより大きい。ギャフでしっかりと引っかけて、座ったまま上げようとしても長いし重いし嬉しい。83cm!!むっちゃテンションあがります。これも是非みんなに見せたい、そして食べたいので、また岸に寄って両手で引っ張りあげて走りました。最初に昼食を食べた店へ持って行くと、店の人がスゴいスゴい!と私とガーラを記念撮影。そして、そのまま宿へ持って行くと、宿のお姉さんがこれまた大喜びで写 真撮影。おばあさんも出て来ました。これも夜ご飯の時にみんなで食べよう!とガーラをあずけてまた出発。しかし、それからはアタリがなく、根魚ねらいなどうろうろしながら夕方を迎え、フラッシュバックを浅瀬で投げていると、F先生のルアーにヒット!おおっ来たっガーラや!!と思った瞬間・・・ふい〜っと軽くなったみたい。また走り回ってんのかなと思ったけど・・・あれれ、残念、バレていました。ああ〜・・・・・F先生かなりのショックです。がっくり。もう時間も遅くなっていたのでカヤックを引き上げて、宿へ戻ると、「あのガーラもおねえちゃんが釣ったんか?今朝到着したとこやのにもうあんなん釣ったんか!?どのルアーでや?」と大騒ぎ。地元の人は大きなルアーでガーラを狙うら しく、フラッシュバックをみて「コレでアレ釣れんのかー!」とビックリしていました。ここの奥さん曰く、ご主人はこの日、船で沖に出て釣りをしていたけど全然ダメだったみたいで、かなりショックをだったらしいです。アカジンとガーラは刺身にしてくれていました。近所のおじいさんもミジュンというイワシの様な魚の天ぷらを持って来てくれて、それらも合わせてみんなで泡盛「八重泉」で乾杯しました。みんな、美味しい美味しいと喜んでくれて私も大満足。アカジンは淡白な白身でなんぼでも食べれそうな美味しさです。ガーラはやはり大きな鯵の味ですが美味しく、大きいからと言って水臭いとかはありません。余裕があれば、塩焼きや煮魚にして食べたりもしてみたかったですね。昔はこの周辺にもジュゴンがいたことや、巨大ブダイを釣っていたこと、ウミガメを捕って山を越えて持って帰って来たことなど面 白い話が聞けました。夜は真っ暗なので、空いっぱいに星が見えました。あんなに見えたのは初めてです。明日は西表島最後のカヤック釣り。何とか帰るまでにF先生もガーラ、もしくはビックリ魚を釣って欲しいと願いながらほろ酔いで眠りに着きました。


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lure
FLASHBACK
釣果
ガーラ
最大
83cm


Chiさんはもし今の仕事が、
言っときますが“もし”駄目になったとしても、
漁師として食っていけますね。
調理はF先生に任せて・・・

F先生“なんでやねん、なんで僕が調理せなあかんねん。”
サム山岡“胸に手を当てて考えればお判りになる筈ですが。”

PS うまそうなアカジンでした。