Old Diving sum P-9.5D

ダイヴィングサムシリーズは
かつてのサム山岡ハンドメイド制作期、既に製品化され、
その一部は市場に出ておりました。

こちらで現存しているオールドモデルの数は約10本。
水平浮きタイプ(1987~)と直立浮きタイプ(1990~)があります。
思うにサム山岡はあのファットペンシルの人気が高まりつつあるこの時期に
新たなるペンシルベイトのコンセプトを模索していたのでしょう。

このオールドモデル(以下P-9.5D)と
今回のバージョンアップしたDiving sum 90(以下DS90)との違いを検証してみると
まず、そのボリューム感に大きな差のあることがお解り頂けるでしょう。
DS90は体高が1.5ミリ高くなり、全長は10ミリ弱短くなっています。
個体差もありますが重量的にはほぼ同じ。

今度は先端部分をアップして違いを比較してみると、
ヘッド形状も勿論、先からボディー中心へのラインも異なります。
直立浮きタイプの場合、浮き角度はほぼ同じですが、
動きへの影響は比べてみると解ります。

簡単に解説しますとP-9.5Dはヘッドが尖っている分、
水切りが良く、動きがシャープで移動距離も若干長い。
逆にDS90は頭で若干水を押し、少し動きにトルクを感じ、
DS70と同様にイレギュラーキリモミダイブが激しい印象です。

リアの形状は後方にボリュームを持たせた形状。
サム山岡がデザインするルアーによく見られ、
かつてのハンドメイドミノーLDシリーズに始まった、皆さん御存知の後方重心設計です。
より多くのウェイトを後方部に詰め込む為には欠かせない機能的デザインと言えるでしょう。
勿論P-9.5Dであってもキャスティングに於いて不自由無い性能を持ち合わせていましたが、
結果としてDS90はそれを上回る飛行姿勢と飛距離を凌ぐまでに至りました。

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