2016/2/7
Slalomer


2016ニューアイテム第一作目登場!

まだあの日(1/28)のあの魚の重みが忘れられません・・・
先日同業者さん達やショップさんにお会いする機会がありましたが、
事ある毎に「僕のロクマル見ます?!」なんて話しかけましたら、
皆さん断る理由も見つからない訳ですから、 ご覧下さいました。
「“僕のロクマル”ってのがイイよね〜。
俺も言ってみたいよね〜」
と言ったご感想を下さったりして、皆さんお優しいでんな〜!

いやいや、本日はそんな自慢話の続きをしている場合ではありません。

本題は何で釣ったのか?!
○秘とはいったい何なんや?!という事でしょう。

なのでいきなりお見せしましょう!
先日のレポートコーナーでもお約束したロクマルの口の中を!

デッカイ口の中の中程にガッツリ掛かっておりました。
しかしながら、ウ〜ン見難い!

という事でこちらがその○秘!

“Lipless suming-70S Slalomer”

リップレス系、ジグミノー系かな〜と思っておられた方も多いでしょう。
レポートコーナーにはヒントになる使用方法も書かれたましたしね。

でもご覧の方の中には、
またリップレスサミング系かよ〜・・・って思われた方も多いと思います。

しかし、ガッカリするのは下記の内容をご覧の後ではどうでしょう。
また、この動きと使用感は皆さんも想像出来ないと考えます。
何故なら、
これまでにいくつものリップレス系&ジグミノー系を手がけてきた我々ですら
ここまでの動きを想像出来なかったのですから。

今回は先にスペックからご覧頂きましょう。

SPEC
Length : 68mm
Weight : 8.3g(All Tungsten)
Type : Sinking
Hook size : #8

見た目では全く同じLipless suming-70SPと比べて、
フックを含まないボディーの重さでは、その差が実に1.5gしかない。


(写真奥がLipless suming-70SP、手前が70S Slalomer)

これで何が変わるのか?

一つは飛距離、これは重さの差以上に
キャスタビリティーの向上を体感してもらえるでしょう。
このボディーサイズでありながらファットサムジュニアとほぼ同じ自重、
飛距離はコトカスミディアムを上回ると思います。

そしてもう一つは泳ぎ。
その名の通りのスラロームアクション、しかもそれは理想的と言える。

何が理想的かと言えば、それは揺れる幅と揺れ方、そして姿勢であり、
更に加えるならばそのアクションが
スローリトリーブにも適しているという事である。

これまでにハンドメイドモデルも含め
M-75、SF-60タイプ、MF-70タイプなどの
リップレス&ジグミノー系を何種も調整してきましたが、
この動きに似たタイプは無かった、いや出来なかったと言えます。


(サム山岡ハンドメイドの他、発泡系CWシリーズ等)

自重が重ければ早く巻かなければならず、軽ければ飛ばず動き難くなる・・・

琵琶湖のバスフィッシングもハイシーズンは
早い動きにも反応しやすく、
MF-70などの巻きスピードにも果敢にアタックしてきますが、
冬季に入ってくるとどうしても早い動きに反応し辛くなります。
出来る限りスローに見せて口を使わせたい状況も増えてきます。

確かにこれまでのサムルアーズのアイテムでもある程度は通用し、
自分自身もそれなりの結果を出してきましたが、
ここ一番では沈下速度やリトリーブスピードに不満を感じ、
攻めきれなかった場面も多くありました。

欲しかったのは“スローで巻けて尚かつ動く”なのです。

これが可能になる事により各レンジでのスローリトリーブが容易になり、
様々な条件下で攻める選択肢も間違いなく増えるのです。

ゆっくり巻くだけで釣れる、そして・・・

日頃レポートコーナーでご活躍の主要な皆さんには、
昨年末にこのSlalomerを託しておりました。
しかしながらハイシーズンはとっくに過ぎ去り、
既に初冬の厳しい時期に突入していたといえるでしょう。

ただ、この時期だからこその実力をお見せ出来るだろうとも。


(実はこの実釣サンプルは2011年制作だったり)

確かレポートコーナーに最初に登場したのはこの魚だったでしょうか。
12月の半ばでしたが、ドピーカンの真っ昼間に
水面下50〜60cmのウィードエッジでヒットしました。
リトリーブスピードは着水後一呼吸おいてのスローリトリーブ。
トップでは難しく、ミノーの動きでは食わせ辛そうな中で
サイズは小さめですが、イメージ通りの納得の一尾でした。

この一匹が自信にも確信にもなったのですが、
その後はSlalomerを無理矢理?に託された皆さんが次から次へと
ビッグフィッシュをキャッチしてくれました。


(実釣テスト用に制作したのはこちらの2カラー)


(58cm・カラーはホログラムゴーストハス)

もう一歩のところで大晦日ロクマルの古株N.Oくんでしたが、
前日には更に大きい魚をSlalomerでバラしていた様です。
彼も久しぶりのバス釣り復帰でしたが、
頼んだアイテムで直ぐに釣ってくれる実力は衰えてませんでした。


(下の魚はまだレポート未掲載の48cm)

年が明けて番人石川さんも安定した釣果を。
他のアイテム達とのローテーション中でこの結果。
冬季に他の実績アイテムと十分に渡り合えることを証明してくれました。

さすがの古株HAMA-Kさんも期待通りの結果を出してくれました。
写真の魚はみんなグッドコンディション。
広範囲に結果を出してくれているので、
琵琶湖の浜の釣りに最適である事も立証できました。

昼も夜も、そしてオールシーズン

今回このSlalomerを本格的実践投入した中で
年末年始の日中に結果が出たことも大きな意味を持っているでしょう。

12月29日には石川さんが50UPをキャッチ。
フォールで食わせるというややテクニカルな釣り方でしたが、
カウントダウンの速度が速くないSlalomerなら、
繊細なフォールの釣りも可能であることを示しています。

そして年が明けて1月2日にはN.Oくんが45UP。
こちらは只巻き。
ポイントとタイミングによっては
投げて巻くだけで比較的イージーに食ってくる。

更にこちらは1月5日の社員A。
浜の沖の水面下1メートル以内を只巻き。
この日はサム山岡も大物を掛け損ないましたが、
それはボトム付近をSlalomerで狙った結果だった。

実力は筆頭レベル

この時期に結果が出ることは、ある程度予想出来ていました。

故に琵琶湖においてこの“Lipless suming-70S Slalomer”は
一年を通して最も活躍するアイテムになり得ると我々は考えています。

夏から秋の日中はテンポ良く水面直下を、
暗くなれば只巻きを、
冬から春は泳層とスピードを意識して。

勿論トップウォーターに分がある場合もあれば、
厳寒期のSUMING-90CWに反応が偏る場合もあるでしょう。
しかしながらローテーションに必ず組み込むべきアイテムであることも
間違いありませんし、使い方次第で
これまでに得られなかった反応を得ることも出来るでしょう。

Slalomerの更なる展望

実はこっそりとある魚種でもその効果を検証していました。
それはMAVストライパー。
ルアーに対して激しく反応するかと思えば、
気難しく無反応な時がほとんど・・・
捕食スイッチを入れるアクションが非常に難しい魚です。


(Slalomerのアクションが効果的な気がしたんですわ〜)

昨年7月のイベント翌日。
NEW suming-50cwの実釣テストを行う傍ら、
このSlalomerも密かにテストを遂行していました。

ここでの使い方は只巻きではなくウォーク&フォール?
とでも表現すべきか、
具体的には左右に振っては少し沈めて、
ストライパーを浮き上がらせるイメージですかね。
ベイト放流直後の高活性ではない状況で想像以上の好反応でした。
Slalomerは意図的なアクションも魚に効果アリなんだなと・・・

この事はセレクティブなMAVストライパーに限らず、
多魚種に効果が望めるアクションなのではないかと感じさせられました。

例えばイワナやブラウン、イトウの様なトラウト系にも期待できますし、
様々なソルト系の魚種にも効果的でしょう。


(でっかいカマス、何処にでも連れて行きたいSlalomer)

まぁ河川でのシーバス狙いにも重宝すること間違い無し。
イメージも完全に出来ております。

そしてこれが最終章

長期に渡り多様なsuming-70シリーズをリリースし続けてきましたが、
この“Lipless suming-70S Slalomer”が、
suming-70シリーズの最終モデルに相応しいアイテムだと思います。
きっと皆さんのご期待にも応えてくれるはずです。

サム山岡の一言

初心者は初心者なりに深く考えず適当に投げて巻くだけ、
それでも釣れるでしょう。
釣れたらどうして釣れたんだろうと考える。
そうすれば釣れれば釣れるにつれて確実に上手くなります。
出来るだけ明るい中に釣りを始め、
状況と結果を照らし合わすようにして下さい。
7センチの全長と重さからして十分以上の飛びは
ベイトタックルを苦手とする人も大いに助かる事でしょう。
このルアーにも問題があるんです。
それは釣れすぎて他のアイテムの売り上げに影響するのではないか?
まあそんなことは無いでしょうが、、、。
海でも平地でも山地でも
釣りに出掛けるときにはお忘れのないように、
宜しく使ってやって下さい。


(今回は全8色、良いラインナップになった)

オールタングステンウェイト仕様だけにちょっと価格はUPしましたが、
CW系に比べればコストパフォーマンスは高い。

Price : \1700-(外税)


(2/6・釣りたてホヤホヤ40UP・angler 石川さん)

Lipless suming-70S Slalomerの販売開始は
2月9日夕刻サムルアーズショップにて!!