2007/12/4
chunk chop


こんにちは〜。
昨日はサムバイブレーション発表のページを制作した訳ですが、
あまりのボリュームにチャンクチョップ同時掲載を断念。
でも、その方が見て下さる側にとっても情報の混乱も無く、
楽しみが一つ増えて良かったのかもしれません。

チャンクシリーズの新しい仲間

最初にリリースしたチャンクの発売からもう何年も経ちますが、
チャンクシリーズは現在もコンスタントに、対象魚を問わず活躍しており、
ご愛用下さっている方も少なくありません。
そんなチャンクファンの皆さんにはうれしい朗報!

“chunk chop”の登場です!

オリジナルはDUCK-SSR

オールドサムギャラリー“DUCK”のコーナーで詳しく解説されておりますので
今回このページでは原型となる“DUCK-SSR”については多くを書きませんが、
今見てもその愛らしい表情やスタイルは薄れていません。


(奥がラージサイズ、手前がレギュラーサイズ)

ハンドメイドモデル“DUCK-SSR ラージサイズ”を当時(社員Aが)使用した時の印象は、
そのあまりにも激しい動きに、とても釣果がついてくるとは思えず、
と言うより“魚、逃げるんちゃうの?・・・”ってな感じでタックルボックスに返納。
しかし、その当時からサム山岡は“DUCK-SSR ラージサイズ”が
時折見せる秘めた力を体験していたのでしょう。


(左がDUCK-SSR ラージサイズ)

上の写真がそのラージサイズですが、
サイズは“chunk chop”よりも一回り大きい全長65ミリ。
このモデルは水面直下のリトリーブを中心に設計されていたので
リップの角度も右手前の“chunk chop”とは異なります。
でも、フックの大きさは一緒の#6なんですね。

そして下の写真奥に見えるのが98年製の“DUCK-SSR”。
今回の“chunk chop”にもっとも類似したモデルです。
実釣用と言うよりは後の量産化を視野に入れて作られたプロトであると言えます。
使用レンジとしてはかなり表層を意識したタイプに移行しています。
フックの大きさはボディー幅の割に小さめの#8。


(コーチドック模様もかつての模様を参考に再現)

幻・・・

その後更に具体的に、そして煮詰まった事を示すのがこちらのABSプロト。
結局今までお蔵入りとなっていたのですが、ようやく日の目を見る事になりました。
素材こそ当初の計画とは異なるものの、めでたい!よう我慢した!

ちなみにインジェクションモデル“chunk-SSR”
ABSプロト“DUCK SSR”
発泡樹脂モデル“chunk chop”を順に並べてみると。

サイズは一回りずつ大きくなり、リップは徐々に垂直へと・・・

チョップの魅力

振り返ってみると長い年月をかけてようやく誕生した“chunk chop”ですが、
その最大の持ち味はサムルアーズラインナップでも上位にランクする激しいアピール力。
ボディーサイズこそ55ミリとまだまだ小振りなので、
ウッドプロップ壱百五などと比較するとその存在感は劣りますが、
短いリトリーブ距離でもボディーを大きく揺らし、
水を掻き回す力は“chunk chop”に軍配。

また、かなりの立ち気味リップではありながら、
チャンクシリーズ独特のボディー形状が功を奏し、
キャスタビリティーも想像以上に安定感があります。

しかし何よりも泳いでくる様子が一生懸命なのが見ていて飽きません!

チューニング

かつての“DUCK-SSR”ではそのボディーサイズ(幅)とフックの相性が
一つの課題でもありました。
フック同士の絡みやリップへの掛かりを軽減する為、
ボディー幅の割に小さめのフックを装着していました。

しかし今回はワンサイズ大きなフックを装着できるように
ベリーアイとテールアイの位置を設定。
使用中に於いて標準装備の#6番フックでの絡み等はほぼ解消されました。
それでもまだこの問題が皆無となった訳ではありませんし、
場合によっては標準フック以外に取り替える可能性もあります。

そこで今回の“chunk chop”では絡み防止、フック交換等の必要に迫られた場合の
チューニング方法として以下をお薦めいたします。

方法は簡単でベリーのヒートンアイを45°回転させて“横アイ”にして下さい。
大部分に於いて解消されると思いますが、
フッキング率を高めるためのロングシャンクフックの御使用では
最終手段としてリングをワンサイズ小さくして下さい。

そしれでもまだ絡む〜!の場合は、
・・・諦めて下さい。

釣果に波あり!?

初めてプロトを持って釣行したこの夏。
こんなにイージーにバスが食い付いてくるとは思っていませんでした。
これは経験不足の一言に尽きるのかもしれませんが、
うれしい誤算でもありました。

程無くして知人達も試作でヒットを連発。
中には40アップを数本に20匹以上連続ヒットなど・・・
主にウィードが濃いエリアでの夏から秋の釣果でした。

しかしながら、活性が高かろうともほとんど反応無く、
コトカスミディアムやミディアムプロップに惨敗することもありましたので、
この“chunk chop”、如何に力を発揮させるのはポイントとタイミング次第!?


(これまでの報告では昼の方が結果が出やすいか?)

最後にサム山岡の一言

よく飛び、よく釣れる・・・事もあるチャンク。
サムルアーズも新しい製品が時々出るので、
その検証やこれからの為にルアーの研究、開発(ホンマです)もしなければならず、
僕も最近使う機会が減ったチャンクくんですが、
実力は今まで通りで変わらず 。
そして“チョップ”の登場。
琵琶湖の場合、例外もありますが、
大体は4月中旬からでしょう。
アシやウィードが伸びれば14ポンドライン以上で、
水面を掻き回して“ドン”と一発食い付く・・・かもしれません。
フックはウィードレスへの交換も必要かもしれませんが、
日と場所を選べば貴方の強い味方になってくれるでしょう。

chunk chop

length : 55mm
weight : 約10g (floating)
rattle : non rattle
material : 発泡樹脂
lip : ポリカーボネイト
color : 全6色
price : ¥2310-(税込み)

サムルアーズショップにて発売、本当に目前!!