2009/11/28
chunk 35cw MD


MDなら、よりスローなクランキング

約1年前、先行して発売を開始したチャンク35CWは、
スモールクランクにしては珍しいスローシンキング仕様。
狙いとしては管理釣り場のみならず、ネイティブのレインボーなどでした。

チャンクシリーズ最大の特徴でもあるタイトアクションは、
ストリームでの釣りに於いてもアングラーやタックル負担を掛けないセッティング。
また、沈む事をメリットに狙いを広げると言うのもシンキングタイプならでは。
使い方次第では他のクランクには真似の出来ないメソッドもあり得るでしょう。

ただ、止水の管理釣り場においては、よりスローに“デッドスロー”で誘いを掛ける釣り方が主流。
これまで同様の釣り方では兄貴分のチャンクで優れた実釣結果を残してはいたのですが・・・
エリアであればやはりこの“チャンク35CW”再セッティングし、それをするべきでしょう。

実のところ今年の夏頃から試作を行ってはいたものの
なかなか実際の釣行には出掛けられていなかったのです。
他のアイテムの制作も忙しかったのですが、
スイミングテストをして、いきなり好感触だったので秋までお預け。


(テストモデルのカラーリングはサム山岡お奨めの“渋色系”)

最初に取り組んだのはリップの形状。
ここは動きがどうのと言う訳ではなく、生産効率と見た目の問題でした。
ラウンドがやっぱり見た目に可愛いが、少々生産段階で問題があったりして・・・
結局は角ありタイプとの間を取る事に。
これはこれでちょっと変わった個性を感じています。

更に実釣テストを重ねると、やや迷いも。
初期のテストモデルはかなりタイトなアクションに仕上がっていましたが、
キャストとリトリーブを繰り返すうちに・・・
少しずつ動きを大きく調整していきました。

何故なら、
泳層やスピードこそ異なれど、お互い(chunk 35cwとchunk 35cw MD)の使用感がかなり近く、
使い分けている感覚がなんだか物足りない。
釣果の差はと言うと、これまた難しく正直のところまだはっきりしないですが・・・

ただこの2つを交互に使用してみて、
動きが同じであるよりも幾分異なっていた方が気持ちの切り替えが出来るし、
魚に対しても幅広くアプローチできる事は間違いないでしょう。
という事で少しワイドに動く様に調整。


(クリアーポンドの場合?暮れ方以降にクランクへの反応が一気に上昇する事多し)

更なる調整はそのフックにあり

どうせならもっと激しく動くのも悪くない。
そう思って試したのがシングルフック。
予想するまでもないと言えばそうでありますが、これで更にワイドになりました。
(ワイドと言ってもオーバーはしてはいませんのでご安心を)

そうです、ユーザーの皆さんには両方試してもらっても良いわけです。
トリプルに変える事により(重さと抵抗で)動きはタイトになります。
リアだけトリプルとかベリーだけトリプルとかも悪くありません。

どちらを標準にすべきかは、かなり迷ったのですが、
全国の管理釣り場ではシングルバーブレス限定というレギュレーションも多いという現状からして
今回はシングルバーブレスを標準フックに決定。

フッキング率から言うとトリプルの方が良いそうなので、
レギュレーションに問題がない場合はフック交換を試してみて下さい。
(ただ、製品によってはサスペンドくらいになるかもしれませんのでご了承ください。)

SPEC

Material : 発泡樹脂
Length : 35mm
Weight : 約3.5g
Hook size : ♯8 標準(SBL-35)
Ring size : ♯1
ライン : ナイロン4〜8ポンド
接続 : スナップ接続を推奨

価格 : 1575円(税込み)

color

先に発売したchunk 35cw及びsuming-50cwの売れ筋カラーを考慮しつつも
頑固に不人気お気に入りカラーを投入しています。

金銀系ではヤマメカラー追加、人気ですね〜。
その他の金黒、銀黒はオレンジベリー仕様、金赤はイエローベリー。

向こうに見える二色(マットRH&STブラック)は不人気なんですよね〜
でも作るんです。
こちらもパールヤマメ投入。

こうやって見るとなかなか良いカラーラインナップだ。

サム山岡の一言

対象になる魚種とサイズ、水の色に釣り場の広さや水深によって
ルアーが小さい方が絶対有利という事はありません。
釣り場が広い場合や濁りが強い場合、
逆に透明度が高い場合はより距離を稼げるプラのチャンクの方が有利という事もあります。
ただ、チャンク35CWの2タイプもサミング50CWも遠投性に優れていますから、
場所によってどれを使ってどう釣るかという事でしょう。
動きに関しては良く動けば絶対有利という事もありませんしね。
色々と考えながら、少なくとも魚が確実にいる場所で遊ぶのも楽しいものです。
仲間に入れてやって下さい。


12月1日夕方以降サムルアーズショップにて発売開始!!