2009/8/1
FRY SUM 90CW


待ち望まれていたのだろうか?!

サム山岡ハンドメイド“FRY SUM 90”をフィールドでキャストした事がある人は
果たしてどれくらいのいるのだろうか。
レポートコーナーに毎度登場してもらっているいつものメンバー達は
それぞれに結果を出してくれてはいるが・・・

フラッシュバックと同じく表層もしくは表層付近で使用するこの手のプラグは
どうにもまだ理解が浸透していないようにも思える。
“水面で使うのに沈む”ってのがなかなかイメージできないのか、
“どんな状況で使えば良いのか判断できない”っていうのもあるでしょう。


(SUM Yamaoka Handmade FRY SUM 90)

そこでふと数年ぶりにハンドメイド“FRY SUM 90”のページに目を通してみると、
なるほど、その通り!特に難しくはない。(是非見て下さい)
でもやっぱり難しいと言う人もいるでしょう。

そんな方々にはこうです。
“難しい事は考えずに、例えば琵琶湖なら、
風が北から吹き始めて水面も波立ち、プラグが投げられないし、
投げても操作できない、もう帰るしかないかな?
そんな時に沖に向かってビュ〜ンって放り投げ、
適当にクルクルクルクル巻いてきたらエエんです。
取りあえずは釣りになるし、
釣れる可能性だってそんなに低くはない。
勿論、なんも釣れない時だってある。
しかし、貴方が知らないバスの世界(爆発)がそこにあったりするのです。”

使いこなせば先がある

いつものメンバーだってハンドメイドバージョンを発売した当初は鈍い反応でした。
“フラッシュバックとどう違うのか?”とか
“操作している感じ”が無い様で使っていて何か漠然としている。
そんな印象を持っていた様にも思います。

それでも優れたキャスタビリティーから始まって
ひとたび魚が釣れ出すと“FRY SUM 90の潜在能力の高さ”と言うよりは
“ユーザーの潜在能力”を刺激するのでしょう。
フィールドに於けるその使用頻度はグングンアップ、
使い方もその条件に合わせて応用化されていきます。

一見取っつきにくいルアーであっても
後に意外なほど相性が合ったりするもんです、フィールドとも貴方とも。

FRY SUM 90CW

その人気の程が定かではない中、量産化に踏み切った“FRY SUM 90”ですが、
ハンドメイドモデルが抱える最大の弱点と言えば“価格”ですね。
10000円弱と言うのはハンドメイドとしてははっきり言って“安い”と考えますが、
実際使うとなると“安い”とは言えません。
自分も含めてこのルアーをロストした時のショックと言えば・・・
何よりもある程度低価格になってリリースできる事が最大の改良点?

ボディーの改良点

当然の事ながら素材が変更されていますが、
今回は樹脂を発泡させていません。
いわゆるソリッドボディーにウェイトが仕込まれています。


(奥がFRY SUM 90、手前がFRY SUM 90CW)

ソリッドボディーである事によりある程度の強度を保ちますが、
ハンドメイドモデル“FRY SUM 90”の細身で繊細なボディーシェイプでは
必要な強度が不足になりますので“FRY SUM 90CW”ではボディーの厚みを増しています。


(奥がFRY SUM 90、手前がFRY SUM 90CW)

これにより更なるウェイトの追加が可能になり約3グラムの自重アップにつながりました。
使用感に於いても大きな変化無く、かなり忠実にハンドメイドモデルを再現できています。

テストモデルもグッジョブ!

実は発表のタイミングはこれを待っていた。
ある程度まではテストフィールドで手応えを得ていましたが、
今回実際に魚達の反応を検証してもらったのはレポートコーナーで続編が待たれる宮古島。

なんとか出発ギリギリにテストモデルを預ける事が出来て結果を待つばかり。
しかし届くのは序盤で次々にラインブレイクの訃報ばかり。
(特にレポ−ト内で書かれている長いさん系に・・・)

アッという間に残りも少なくなり、もはや命運尽きたかと思ったら
そこはさすがのF先生御夫妻、
今回の宮古島遠征で最大のカスミアジを“FRY SUM 90CW”で釣り上げてくれました。

塗装が簡易で速効ボロボロになった訳ではありますが、
ボディーの強度も十分でこの分なら青物にもいけるでしょう。

ここでフラッシュバックとの違いを一つ御覧頂きましょう。
下の写真を御覧の通りフラッシュバックにはかなりのウェイトが追加されています。
これはルアーの浮き上がりを抑える為の処置だそうで釣果をかなり左右する様です。
一方の“FRY SUM 90CW”は追加ウェイト無し。

この結果でこの2つのモデルの泳層や浮上スピードに差のある事がお解りいただけると思います。

それにしてももう少し本数に余裕を持ってテストしてもらえれば良かったんですが、
来年に期待?と言うかそれまでに他の皆さんにも結果を出してもらわんと!
特にシーバス(ヒラスズキを含む)に期待しています。
流れに乗せてドリフトも出来るのでリバーシーバスなんかにもかなりイケるはず。

想定している以外にもどんな状況でどんな釣れ方をするかはまだ未知の世界。
取りあえずは向こうの方を目掛けてブン投げよう!

SPEC

Length : 90mm
Weight : 17g前後
Hook size : ♯6
Ring size : ♯3
ロッドアクション : ライトアクション〜ミディアム
ライン : ナイロン12〜16ポンド
接続 : スナップ接続を推奨
価格 : ¥2205-

color

カラーはと言うと今回もサミング90CWに続いてホログラム系が中心です。

淡水向けと言う訳ではありませんが、
下の写真ではホログラム仕様のワカサギ、オチアユ、アユと
ペイント系でやっぱり人気が高いホワイトアユ。

海水向けと言う訳ではありませんが、
下の写真では上からホロサンドシルバー、グリーンゴールドOB、ホログラムイワシ。
ホロサンドシルバー系はソルト系で人気のようですが 、
多分淡水でも効きそう。

サム山岡の一言

最初に!!フライサム90CWを人のいる方向には決して投げないで下さい。
お願い致します。
フラッシュバックで釣りの面白さを改めて知った人も多いが
知らずに終わった人はもっと多い。
説明通り試した人もいるが、読みもしないで使う人がなんと多い事か。
フライサム90CWはどう使われるのだろう。
ラインが切れたら沈みます。
ラインは丈夫な物を使いましょう。
ラインの結びはしっかりしましょう。
スナップのロックは確実に。

間もなくサムルアーズショップで発売開始!!(発売日にDM配信有り)