2010/10/9
鷹の渡り


伝書鳩を飼っていた中学生の時に
(当時は酒もたばこもやらず小遣いは全額伝 書鳩の餌と愛鳩友に消えていました。)
嵯峨の鳩舎を見学に行ったときのことです。
その時鳩舎の斜め上を鷹が直線 的に切れ味よく飛行してきました。
その鷹を見て驚いた鳩の群が飛び立ちましたが、
鳩の群れをまったく無視して飛び去った姿が脳裏にこびりついていまして、
それからもう一度詳しく見たいと思っていたのです。

滋賀県の守山市でバス釣りの時、
鷹が鳩、そしてスズメを襲うところを見ていますが、
それではもの足らない。
前の様な飛ぶ姿が見たい・・・。


滋賀県と京都の県境で瀬田川の西に位置する標高443mの岩間山。
中腹に西国十二番札所、岩間山生法寺が御座います。
お寺には駐車場があり(利用される方はお寺にご寄付をお願い致します)、
そこからは徒歩で登るのですが、
道が小さな沢の様で雨の日や雨後は少し足こしらえが必要です。
頂上まで道に迷わない様、赤いリボンが木に付けてあります。
親切ですね、有り難う御座います。
始めての人はこの目印がないと目的の場所に到着できません。

頂上には観察する人と野鳥の会の人でしょう、20人位が
岩の上に立ち双眼鏡や望遠鏡で鷹の飛来を待ちかまえ種類と数を数えています。

鷹の飛来をいち早く知る為にでしょうか、
レーダーも設置されていたのですが、僕としては何故か愉快になれなかった。

岩の上に座って空を見ても見えるのはトンビだけかと思っていたら
鷹がトンビの近くを飛んでいる。

雲の中に見え隠れするごま粒のようにしか見えない鷹にも少しずつ感動し始めました。
小さな15,6羽の僕の家柱より少しましな鷹柱を見る事も出来ました。
テリトリーを持つ習性からと、群になるメリットも特に無いようでカモメの様に集団とならず、
てんでバラバラに翼をいっぱい広げ上昇気流に乗っていきます。
そして適当に上昇して単独でも滑空して去っていく。
他の鷹の行動を見て上昇気流の目印にして集まるのかもしれません。
そしてまた次の上昇気流まで滑空して・・・。
次ぎの場所まで無駄なエネルギーを出来るだけ使わない省エネ飛行です。
目指す場所は東南アジアや大陸だそうで、
四国地方、中国地方の通過地点を訪れた鷹の種類を見ると僕でも少し解ります。
もちろん寄り道する鷹もいるでしょうが、大体は近距離を通るでしょう。
通過地点の飛来数も何時どのコースを選んで飛んでくるかも大きなポイントは除いて、
人の都合でなく鷹の都合によるところも楽しいですね。
どんな場所でどんな風に水を飲んでどんな場所で休んで、腹が空いたらどうするの。
ナビは多分持っていませんから記憶による視界飛行によるのか、それともコンパスなのか。
いろいろ考えると飽きませんね。

1歩前進2歩前進、後退する事を知らない世界的自然環境の悪化。
行き先の環境ははどうなのでしょう。
帰って来てくれたとき日本の自然環境が今より悪くなっていませんように。

長旅に備えての省エネ飛行の為、見たかった羽ばたきは殆どせずでしたが、
空と雲と風と鷹の楽しい時間でした。
観察員の皆さん、好きといえご苦労様、そして誘ってくれた啼魚さん有り難う御座いました。

あれから外に出るとひょっとして鷹が飛んでるかもしれない、と家からも空を見ている僕ですが見えません。

興味のある方は是非お出掛け下さい。
今年は終盤に近づきつつあるようですが・・・。
出掛けるだけの価値はあると思います。
双眼鏡は必携です。

最後に
ノーベル賞に人以外の生物のために貢献した人に与える賞も創設してください。


寄り道釣行記

観察のあと琵琶湖の湖西へ・・・土曜日の為にでしょうか道が混んでいる。
やっと浜に着いたが時間が無い。
小物を数匹釣りたいとサミング50CWを投げるが食わず。
仕方がないからダイヴィングサム55CWで3匹小物を釣りましたが、期待とは違い面 白くない。

ミノーで釣りたいのになぁ。
チャンクSSRに変えてもバイトはあるが乗らず。
暗くなって小物が釣れた流れ込みで投げてもバイト無し。
ならばコトMプロップと探すが無い、持ってきてない。
啼魚さんにお借りして投げてもな〜んにも無し。
“啼魚さん、ぼつぼつ帰りましょうか”と言ってたら
“バホー”っと岸から3メートルほど沖で大きな吸い込みと渦巻。
“おったんや”と少しコースを変えると又きましたが、
偽物とばれたのでしょう、吸い込みが小さくなった。
他にも居る様でしたが食わず。
まぁこんなもんでしょう僕は。
でも、やっぱり啼魚さんはしっかり釣っておられました。
こんなデカイやつは初めて見た。
こいつこそホンマもんの、記録もんのデカケタバスです。
そしてバスもしっかりキャッチでした。


楽しい一日でしたわ。

サム山岡