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Cotocas medium Front Prop

お持たせしておりますコトカスミディアムFPですが、
到着した製品の部材(プロペラ周り)が仕様と異なるという想定外の問題が発生し、
正式な部材の調達と組み替えに時間を要しまして、
予定のリリース時期が一ヶ月余り遅れました事、お詫び申し上げます。

しかし、幸いな事に今回はコトカスミディアムFPのプロペラ調整を
スタッフが一つ一つ行いました事により、
完璧とは言えませんが、より良い状態にて皆様にお届け出来ると考えます。

コトカスミディアムFPはシーズン的にもまだまだ十分にお楽しみ頂けますので
どうぞ、皆さんのタックルボックスのお仲間に加えてやって下さい。

以下は一ヶ月前に公開を予定しておりました内容となります!

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大変お待たせしておりますが、
2023年夏リリースと言う大雑把な予定は何とかクリアー出来そうです。

本来は昨年秋頃リリースを計画しておりましたが、
コロナの影響により生産が大幅に遅れてしまいました。

しかし、結果を見れば遅れた事が必ずしも悪かった訳ではありません。

と言いますのも今年に入って春以降、
特にここ1ヶ月位の間にサンプルにて実釣をお願いしたアングラーの皆さんが、
本当に良く釣って下さいました。

十分すぎる程の釣果により、
もうその実力は疑いようも無い!かな?!

さて、それではコトカスミディアム・フロントプロップについての解説です。
(以下ミディアムFP)

2020年の夏前か・・・
サム山岡がコトカスミディアムのボディーを使って、
何やらフロントにペラを付け出しました

(コトカスミディアムのボディーから組み上げた最初期プロト)

“おい、これちょっと泳がしてきてくれ”とサム山岡

“いやいや、いくらなんでもこれは無茶なセッティングちゃう?”と私

多分ほぼ100%に近いアングラーが直感的に同じ印象を受けると思います。
実際のところフィッシングショー等で実物をご覧になってお話しした方全員が、
“え?ミノーにフロントペラですか?!”の反応でした。

当然だと思います、実際その瞬間は自分もそう感じましたから。

リアにプロペラ搭載したミノーを引いた事があるアングラーは、
プロペラの回転が与える影響をよくご存知です。

そこに来てこのフロントペラ・・・
最も水を受ける前方に付ければ間違いなく泳ぎは崩れるはず・・・

しかしです、泳がせてみないと分からないもんです。
最初期のプロトは想像とは異なり十分に可能性を感じる泳ぎを見せてくれたのです。

新ジャンル、実績こそがモノを言う

そして、この初期型プロトでの最初釣果はバスでした。

琵琶湖内湖でショートピッチに強弱を加えた誘いに40UP!
(アングラー漬物石さん談)
水面もがきアクションはコトカスシリーズから確実に継承されています。

更にその秋の事。
同じく初期型プロトで結果が出たのは北海道のメーター級ネイティブイトウ。

YouTubeで記憶にある方もおられると思いますが、
2020年の釣行動画の最後に登場する大型のイトウが
水面を割って食らいついたのがミディアムFPなのでした。

(※ポイントバレを避ける為にバイトシーンはカットしております)

その後も、琵琶湖ではナイトデッドスローでの釣果を確認。

徐々に手応えを感じた我々はミディアムFPの製品化に本格着手し、
専用の金型を製作する事になります。

(近年の流れは3Dプリンターから)

2021年からは専用ボディーによる調整がスタート。

数々の試行錯誤を繰り返し細かい調整を行いましたが・・・

(リップも増やしたり減らしたり、角度を変えたり)

意識したのはコトカスミディアムともコトカスミディアムプロップとも
異なる動きでありながら、派手すぎず温和しすぎず・・・
動きが極力安定する様に・・・

(中には好調な成績を残したモデルもあった)

そして、漸く仕様が定まってきた試作での実釣。

季節が秋だった事も有りオチアユパターンのシーバス。

アップに投げてジョボジョボしても良かったし、
緩い流れのダウンではほぼほっとけで連発したし。

そしてイトウも前年と同時期に再チャレンジ。

TO氏によると使い込んでみた結果、本家のミディアムより反応良いのでは?

てな印象も受けたそうです。

年が変わって昨年は春から琵琶湖内湖で良い魚。

夏場は日中の浜でも良い魚が飛び出し、

野池でも大小様々に釣ってもらいましたが、

小型の反応がとても良かったという結果は大変喜ばしい。

小さいのに殆どがベリーにフッキングしてました。

さて、釣果の話もようやく2023年。
SNSをフォロー頂いている方には概ねご覧頂いていると思いますが、
リリースが近付いてバス、シーバス、ビッグトラウト、
インパクトある魚を皆さん釣ってくれました。

また、その出方も派手だったと言うコメントも多いのが印象でした。

活性の高い魚が躊躇無く食らいつく?

活性が高かったら何でも食ってくるでしょって思われるかもしれないが、
そんな感じでも無いんですよね、漠然としていて申し訳ないですが。
余計に興奮するというかね・・・

取り敢えずアングラーにとってもこの上ない刺激です!

勿論、静かな補食パターンもあります。

そして、まさかのロクマル超も出てくれましたね、言う事無し!

必見、ご使用上のご注意!

さて、ミディアムFPですが、幾つか仕様の詳細をご説明します。

ボディー形状の見た目に関してはほぼコトカスミディアムと同じですが、
まず、搭載されたウェイトは位置も重量もミディアムと異なります。
今見返すと本当に僅かな調整で笑えてきます。

後はフロントアイがプロペラ搭載の為にヒートンとなっています。
これもかなり微妙な角度調整を行っております。

そして、製品を手にしてもらった時にご注意頂きたいのはプロペラ!
よく見ると“裏向けに付け間違えてる?”と思われるかもしれませんが、
意図してやや凹んでいる側を前面にしております。

これにより微妙?いや明らか?に回転が向上します。

更に厚めで重量があるプロペラにより小さいながら回転にはトルクが有ります。

プロペラの倒し具合は前方にも後方にも倒さず、ひねるのみが基本ですが、
なにぶん個体差はあるかと思いますので、
お好みと必要によりご自身でプロペラのひねりを調整されるのも良いかと思います。

また、カップワッシャーはプロペラの回転向上の為に固定していませんので、
この点もご留意下さい。

では、実戦投入に関してですが、

まず飛距離について、プロペラ付きアイテムとしては高性能と考えます。
条件にもよりますが、コトカスミディアムと大差はありませんので、
様々なフィールド条件で安心してご使用頂けます。

使い方はいたって簡単、
プロペラによるスプラッシュを絡めた移動距離の短いもがきアクションや
少し強めのジャークアクション。

ただ巻きは適度なリトリーブ速度がありますので、
綺麗にボディーを振る速度を基本にただ巻くだけでOKです。
一定速度を超えるとバランスを崩しますので、その点はご注意お願いします。

サムルアーズアイテム達の多くは多彩な誘いを得意としていますが、
このミディアムFPにおいては不器用な部類に属すると言えます。

現在はイベントのみでの販売となっておりますコトカスミディアムプロップ、
リアにプロペラが搭載されているこのモデルとの違いやメリットは、
先に記述した飛距離が一つ、
他にはフッキングの向上も僅かながら有るかと思います。

大きく違うのはプロペラの回転から発生する音でしょう。
正確には概ねがプロペラとリップの接触音にも感じますが、
プロペラの前方搭載により水面から出ている部分も多く、
リアプロップモデルよりも良く響きます。
また、ジャークアクションでのスプラッシュも出やすいのが特徴です。

尚、シングルフックを搭載した場合はリトリーブアクションの安定性が低下しますので、
ご理解の上でチューニングと実釣を行って下さい。

サム山岡の一言

夜にこれはどうかな?と思って
翌日にコトカスミディアムの前にプロペラを付けてみて、
社員A に泳がしてもらうと「釣れそう」らしい。
それから皆様の協力を得ながらようやく発売にこぎ着ける事が出来ました。
釣れるのは間違い無いようですが、
頭を抱える大問題発生、
それはコトカスミディアムより釣れてしまう事なんですわ。
釣れすぎても困るし釣れなくても困るんです。
どんな効果がFPに有るか皆さんにお試し頂きたい代物です。
宜しくお願い致します。

それではコトカスミディアムFPのリリース前解説は以上となります!
今後も新たに気付いた事、有効な使用法など発見しましたら、
SNS等で紹介させて頂きます。

製品の出荷及びサムルアーズショップでの販売に関しまして


(上記ラインナップにはレーザーオチアユが欠けており全10カラー)

取り扱い店様への製品出荷は週明け以降順次行わせて頂きます。

サムルアーズショップでの販売は9月上旬より行わせて頂きます。
(SNS、HPバナーにより告知致します)

皆様、どうぞよろしくお願い申し上げます。

レポートコーナーにご投稿下さいます場合はemailまで釣果 写真を添えてお送り下さい。

sum