sumlures news

SUM POPPER injection Debut!

漸くリリースに漕ぎ着けました。

本来ならば5月末にはお届けしたかったのですが、どうしていつも遅れるのやら・・・まずはお待ち頂いていた皆様にお詫び申し上げます。

それでは早速サムポッパーについて

2024年の春より調整を繰り返しながら実釣テストも平行して行い、昨年はヘビーユーザーの皆さんの協力より、各地のフィールドにて様々な魚種の釣果を積み上げてもらいました。

自分自身、一昨年夏からのフィールド実釣にて理想の比重や浮き角度等の検証を始め、最初に実戦投入したのは西表島だったと記憶しています。

その時のサムポッパーの使用感・・・それはそれはイメージにはほど遠い不出来な仕上がり。首振りアクションこそすれども、ポッパー機能が全くもって良くない。

(釣れるには釣れたのですが、また使いたいとは思えない出来映えでした)

正直なところ甘く見ていたのかも知れません。頭の中でのイメージと実際のカップの水受けによる泡噛みやスプラッシュが乖離している、なんで?

恥ずかしながら、実のところ自分は実釣でポッパー(ハンドメイドサムポッパーを含む)を殆ど使った事が無かったんですよね・・・すみません。

改めてサム山岡ハンドメイドのサムポッパーと浮き角度や浮力、使用感を比べたところ、見逃していたポイントを発見しました。その内容はこの場では語れませんが、やはりルアー開発は自分自身で使い込んでこそだと改めて認識しました。

(写真右がサム山岡ハンドメイド・サムポッパー)

インジェクションサムポッパーをどんな仕上がりにしたかったのかと言えば、それはサム山岡ハンドメイドのサムポッパーに勝るとも劣らない、非常に多彩な操作性とアクションを楽しめる欲張りなポッパーに仕上げたい。

ハンドメイドサムポッパーには唯一の弱点があり、それはカップエッジがシャープさに欠ける事。

この点においてはインジェクションモデルである事と塗装(主にコーティング)の回数が抑えられる事により、エッジにがシャープに仕上がります。勿論コーティングには個体差があるので完璧とは言えませんが、セルロースコーティングを10回以上繰り返すサム山岡のハンドメイドとは大きく異なる点です。

また、カップの部分について書き加えると、サムポッパーのそれはカップとは言えないのかもしれません。オリジナルのハンドメイドと同様にラインアイ周りに窪み(カップ)が無いフラットに削ぎ落とされた形状(クォーターパイプ)になります。

その水受け面から繰り出されるアクションは泡噛みポップとスプラッシュの両方。また、この形状はバラエティにとんだアクションが容易になります。移動距離の短い首振りにダイブもこなし、ペンシルベイトのお株を奪う程に扱いやすい。ペンシルベイトの流れる様なナチュラルアクションは出来ずとも、モガく様にアピールする事で、魚種やフィールド(ポイント)の条件によっては大きなアドバンテージがあると実感しています。

(ラインアップ内で競合するのはフランクサムとファットサムJr.か)

ポップ&スプラッシュの使いこなしについては、少しの慣れとタックルセレクトが必要と思います。ポップアクションは比較的軽めのロッドワークで繰り出す事が可能ですが、スプラッシュアクションについては、張りのあるロッドと伸びの少ないPEラインにナイロンリーダーが理想的です。例えばライトトリップ55L+PE1.0+ナイロンリーダー14lb.を使った場合、ポップアクションは割と簡単に繰り出せますが、スプラッシュを出すには少し強くロッドの胴(ベリー)で早く短く引いて飛沫を飛ばすイメージです。更に強いロッドやシーバスロッドの方がスプラッシュを作りやすいと思います。

これまでの経験上、バス&チヌトップにおいてはポップ絡みの首振りで対応出来ると思いますが、リーフフィッシングなどで強くアピールする場合には少しパワーのあるタックルで丁度良いかと想像します。

(TOHO, Incの川島氏は結構派手なポップ&スプラッッシュで誘うタイプだった

また、この水受け形状(クォーターパイプ)が可能にするアクションは他にも有り、サム山岡ハンドメイドモデルと同じリトリーブによる水面下でのウォブルアクションです。この動きはカップ形状のポッパーでは難しいでしょう。先行して使ってもらっているユーザーの方々からは、今のところ巻いて釣った報告は入っていませんが、過去にはハンドメイドモデルの巻きでシーバスがヒットした報告がありました。自分自身で流水域で実際に動きを試した印象としては、かなり使える動き(ダウンクロスでドリフト&表層アクション)である事を確認しました。河川のバスやシーバス狙いにも有効と考えます。またソルトでは表層アピールで誘い、巻いて食わせるってもの十分イメージ出来ております。その内に面白い結果が出てくるのではないでしょうか。

さてそれでは先行してサンプルを使ってもらったアングラーの皆さんによる実釣結果を抜粋してご紹介

先ずはバス、お一人目は京都市の漬物石氏。お得意の春の琵琶湖内湖にて。

琵琶湖お二人目は滋賀県のHAMA-K氏。

そして石川県の小嶋氏も地元のフィールドで良型バスを釣ってくれています。

お次はチヌトップ、レポートコーナーでもお馴染みの淡路島失態釣り師壱号氏。

お得意のチヌトップ以外にシーバスも釣ってもらってます。

先日開催された宮城アングラーズヴィレッジさんでのイベントの際には気難しいストライパーをチャミング無しで食わせる事も出来ました。

MAVのボスは当然?!のビッグワン。この魚以外にも結構出してました。

最後は石垣島のrise氏の多魚種釣果をご紹介。
内地でのターゲットは限られますが、石垣島は流石です。

代表的なゴマフエダイ、メッキ系、オオクチユゴイあたりは予想出来ましたが、まさかのサメまで釣ってもらえるとは、流石は石垣島!

フランクサムにFB65、そしてこのサムポッパーはライトソルトプラッギングに欠かせない定番としてインプットして頂きましょう。

オマケにスタッフの結果も少し紹介させて頂きます。

因みにリリースカラーの中では、唯一リアルイワシカラーの釣果がありませんが、その理由は誰も一度も実釣に使っておりません。他カラーもそうですが、今回は使用可能なサンプル数が少なく、皆さん限られた中で釣って頂きました。

尚、初回カラーは全8色ですが、ミラーハスのみ出荷が遅れます事、お知らせします。

SPEC.
Length : 74mm
Weight : 10.5g
Hook : #6
リーダー使用の場合 : ナイロンリーダー推奨
接続 : スナップ接続推奨

◎チューニング等について
基本はトレブルフックが動作時のボディーバランスに良いと感じますが、シングルフックでの使用も可能です。必要に応じてウェイトチューニングもお勧めします。チヌトップの場合、テール部分にウェイトを貼り付けて立ち浮き気味にしてみるのも良いでしょう。
また、石垣島のrise氏によるとカライワシ対策としてのワイヤーリーダーセッティングでも使用可能だったとの事です。


(このセッティングでも使えるんだと正直のところびっくり)

サム山岡の一言

サムポッパーの使用は2回一度は内湖で不満足な少し高い位置から、魚の動きも無くバスの活性を上げる為(?)喧しくあちこち動かしましたが数回ボイルが発生しただけでくいつ上手く行かず。2回目は本湖の浜で杖をついて片手に愛用のサムステックを握って全体を眺め、取り敢えず杖を置いてサムポッパーをあちこち投げながら期待できるコースを決めました。南西の風が上手い具合に吹きだし狙ったコースをかなり早めに動きを色々混ぜて通していると丸見えで水平食いし、数回潜って数回ジャンプして逃げました。その後浜を少し歩いて釣れそうになく帰宅しました。小場所から大場所、凪〜荒めの水面条件でも使えますから是非使ってみて下さい。

尚、YouTube sumlures CHANNELではサムポッパーのアクションについての動画解説を公開していますので、どうぞご覧下さい。

それでは皆様どうぞよろしくお願いいたします。(2025.9.11)

レポートコーナーにご投稿下さいます場合はemailまで釣果 写真を添えてお送り下さい。

sum